ご来院の患者さんへ

先進医療案内

先進医療A 【1】泌尿生殖器腫瘍後腹膜リンパ節転移に対する腹腔鏡下リンパ節郭清術

【診療科】 泌尿器科

【目  的】 腹腔鏡下リンパ節郭清術は、上腹部腹壁に5本のトロカールを置き、腹腔を炭素ガスで膨らませながら、後腹膜リンパ節郭清術を行うものであり、縫合操作を含む複雑な操作も必要とされることから、先進医療として認められている。小切開を5つしか残さないことから、術後の痛みを最小限に抑えるとともに、郭清時に交感神経を損傷することも少ない。精巣癌の後腹膜リンパ節転移に対する腹腔鏡下リンパ節郭清術に適応される。

【費  用】   1回につき 487,300円

先進医療A 【2】EBウイルス感染症迅速診断(リアルタイムPCR法)

【診療科】 小児科・小児外科・外科・泌尿器科

【目  的】 造血幹細胞・固形臓器移植後には、様々な感染症が合併する。EBウイルス感染症は、最も問題となる感染症の一つであり、迅速な対応が迫られる。EBウイルス感染症の診断には、臨床診断や血清学的診断は不可能であり、従来、生検・病理組織診断が行われてきた。しかし、病理組織診断は侵襲が強い上に、時間がかかるという欠点がある。
Real Time PCR法は、ウイルスDNAを定量する技術であり、同法を用いることで、簡便・迅速かつ無侵襲にEBウイルス感染症を診断することができる。

【費  用】 1回につき 12,100円

先進医療A 【3】抗悪性腫瘍剤治療における薬剤耐性遺伝子検査

【診療科】 脳神経外科

【目  的】 抗癌剤に対する感受性は、同じ組織型でも患者によって異なる。当該技術は、手術により得られた組織と患者血液を遺伝子解析することにより、抗癌剤に対する感受性を予測し、より効果的な結果を得、また、不必要な副作用を避けることが期待できる。
また、分子生物学の発展によって、脳腫瘍も他の癌腫と同様にさまざまな遺伝子異常が指摘されている。理論的には、このような遺伝子異常のパターンによって腫瘍細胞の生物学的特性を予測することは可能であり、実際の治療効果の改善が期待できる。

【費  用】 1回につき 50,000円

先進医療A 【4】骨髄細胞移植による血管新生療法

【診療科】 外科、循環器科

【目  的】 糖尿病、高血圧、高脂血症などの動脈硬化危険因子については移植前に十分コントロールする。
必要と思われるすべての薬剤は治療中、原則的に継続する。易出血性を来す薬剤は術前後一旦中止する。
一般的な手術の術前検査に加え特殊検査として
  1)視診による虚血性潰瘍チアノーゼは記録する
  2)足関節上腕血圧比(ABI)測定
  3)経皮酸素分圧および皮膚感流圧の測定
  4)血管撮影による血管の評価
  5)可能な場合、トレッドミルによる歩行距離測定
を行う。治療方法は患者腸骨より約6~900mlの骨髄液を全身麻酔下にて採取し、比重遠心分離法にて骨髄単核球を分離する。
術後残った血液は患者に戻す。得られた骨髄単核球(約10の9乗個)を4~60箇所に分け、23G針を用いて虚血骨格筋に移植する。
従来の内科的治療や外科的治療には反応せず、疼痛や潰瘍のため日常生活が著しく制限され、四肢切断を余儀なくされうる重症虚血肢(閉塞性動脈硬化症、バージャー病)に対して内皮前駆細胞を含む自己骨髄単核分画を虚血肢へ移植することにより血管新生を促しさらには虚血を改善せしめる。

【費  用】  1回につき 237,300円

先進医療B 【1】培養骨髄細胞移植による骨延長術 骨系統疾患(低身長又は下肢長不等である者に係るものに限る。)

【診療科】 整形外科

【目 的】 著しい低身長あるいは脚長差を有する疾患に対して、骨延長術は有効な治療法であるが、良好な仮骨を形成して血管、神経、筋肉、腱なども同時に伸張するためには緩序に延長することが必須であり、治療期間は長期にわたる。それに伴い感染、関節拘縮、ピンの緩みなどの合併症が多くなることがこの治療法の難点である。
  骨延長術における仮骨形成促進に関しては、延長部位における電気刺激、超音波刺激などの臨床研究がなされてきた。しかし、組織工学的手法を用いた細胞移植の併用はこれまでに報告がない。骨延長術における治療期間の短縮を目的として、骨形成能を有する骨髄間葉系幹細胞と、細胞増殖因子を豊富に含む多血小板血漿による組織工学的手法を用いた骨再生療法を開発した。本法は侵襲が小さく安全性も高いことに加え、有効な仮骨形成が獲得でき、治療期間の短縮が期待できる先進性の高い医療技術と考える。

【費 用】 培養骨髄細胞移植による骨延長術 1回につき360,900円

先進医療B 【2】パクリタキセル腹腔内投与及び静脈内投与並びにS-1内服併用療法 腹膜播種又は進行性胃がん(腹水細胞診又は腹腔洗浄細胞診により遊離がん細胞を認めるものに限る。)

【診療科】 消化器外科二

【目 的】 腹膜播種は胃癌患者の予後を規定する最も重大な因子であるが、播種症例を対象とした臨床試験は少なく、十分なエビデンスは得られていない。そのため、切除不能進行・再発胃癌に対する標準治療であるS-1+シスプラチン併用療法が行われているのが現状である。
パクリタキセルは脂溶性で分子量が大きいという特性を有し、腹腔内投与後には緩徐に吸収されるため、経静脈投与後と比べて高い腹水中濃度が長時間にわたって維持される。また、腹腔内投与後の血中濃度の上昇は軽微であるため、他の全身化学療法と安全に併用可能である。欧米では、卵巣癌の腹膜播種に対してパクリタキセル腹腔内投与が全身化学療法と併用され、既に多くの臨床試験により安全性と有効性が確認されている。
当院では、腹膜播種を伴う胃癌を対象として、S-1+パクリタキセル経静脈・腹腔内併用療法の臨床試験を施行した。第Ⅱ相試験では1年全生存率78%、奏効率56%であり、主な有害事象(Grade3以上)は白血球減少(18%)、好中球減少(38%)、ヘモグロビン減少(10%)、悪心・嘔吐(8%)であった。本療法は、胃癌腹膜播種に対する有用性が臨床試験で示された初の腹腔内投与併用療法である。(本技術は東京大学医学部附属病院との高度医療協力医療機関として申請承認を受けたものである。)

【費 用】 1回につき 13,180円(薬剤負担がある場合) 1回につき 4,540円(薬剤負担がない場合)

先進医療B 【3】ペメトレキセド静脈内投与及びシスプラチン静脈内投与の併用療法 肺がん(扁平上皮肺がん及び小細胞肺がんを除き、病理学的見地から完全に切除されたと判断されるものに限る。)

【診療科】 呼吸器外科 呼吸器内科

【目 的】 非扁平上皮非小細胞肺がんII-IIIA期の患者さんに対する治療法である術後化学療法には現在、ビノレルビン(製品名:ナベルビン、ロゼウスなど)、シスプラチン(製品名:ランダ、ブリプラチンなど)という抗がん剤の組み合わせが一般的に用いられている。ビノレルビン、シスプラチンは非小細胞肺がんII-IIIA期の術後化学療法の抗がん剤として、有用性が最も高いといわれている。一方、最近開発されたペメトレキセド(製品名:アリムタ)という薬も非扁平上皮非小細胞肺がんへの効果が認められている。ペメトレキセドとシスプラチンの組み合わせは、転移性非扁平上皮非小細胞肺がんに対して高い効果があることが報告されているが、術後の再発予防効果はまだ不明であり、2つの抗がん剤を用いた治療について、効果などを含めて、治療の長所や短所を総合的に比較したことがないため、どちらが優れているのか、それとも同じくらいなのかは、わかっていない。そこで今回、この2つの治療を比べる臨床試験を計画した。さらには、ペメトレキセドとシスプラチンの組み合わせがよい結果であった場合には、ペメトレキセドの術後化学療法での適応拡大に繋がる可能性がある。(本技術は静岡県立がんセンターとの高度医療協力医療機関として申請承認を受けたものである。)

【費 用】 1回につき 2,230円(薬剤負担がない場合) 1回につき 417,520円(薬剤負担がある場合) 

先進医療B 【4】術後のホルモン療法及びS-1内服投与の併用療法 原発性乳がん(エストロゲン受容体が陽性であって、HER2が陰性のものに限る。)

【診療科】 乳腺・内分泌外科

【目的・概要】 エストロゲン受容体陽性かつHER2陰性の原発性乳癌を対象とし、標準的な述語内分泌療法単独に比べて、標準的な術後内分泌療法とS-1を併用することにより、再発抑制効果が高まることをランダム化比較試験により検証する。

本試験に登録された症例は、標準的術後ホルモン療法単独、または標準的術後ホルモン療法とTS-1の併用療法のいずれかに割り付けられる。両群ともに標準的術後ホルモン療法5年間を実施するが、併用群にのみTS-1も1年間投与する。標準的ホルモン療法については主に閉経前ではタモキシフェン、閉経後ではアナストロゾールを用いる。TS-1は1日2回50mg、14日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。(投与量は体表面積およびクレアチニンクリアランス(Ccr)によって決定されるが、典型的には、体表面積 (m2) 1.25以上~1.5未満、Ccr 80mL/min 以上で1日当たり100mgである。)これを1コースとして、投与開始から1年間、投与を繰り返す。(本技術は京都大学医学部附属病院との高度医療協力医療機関として申請承認を受けたものである。)

【費 用】 1回につき 266円 

(一般的な例:保険外併用療養費負担含む) 1回につき 4,298円(閉経前) 1回につき 5,747円(閉経後)

先進医療B 【5】インターフェロンα皮下投与及びジドブジン経口投与の併用療法 成人T細胞白血病リンパ腫(症候を有するくすぶり型又は予後不良因子を有さない慢性型のものに限る。)

【診療科】 血液内科

【目的・概要】 症候を有するくすぶり型と予後不良因子を有さない慢性型成人T細胞白血病・リンパ腫を対象に天然型インターフェロンα(IFNα)製剤とジドブジン(AZT)の併用療法(IFNα/AZT 療法)の有用性を検討する。
インターフェロンα/ジドブジン併用療法群は、レトロビルⓇカプセル(100 mg)6カプセルを毎食後分3で、連日経口投与する。IFNαはスミフェロンⓇ注DS 300万単位を1日1回連日皮下投与で開始し、day8から600万単位に増量する。
1治療サイクルを28日(4週)とし、第4治療サイクルからはレトロビルⓇカプセル(100 mg)4カプセルを朝夕食後分2で連日経口投与、スミフェロンⓇ注DS 300万単位を連日皮下投与に減量する。増悪となった場合は、プロトコール治療を中止し、VCAP-AMP-VECP療法などの抗悪性腫瘍剤による全身的な化学療法を開始する。(本技術は国立がん研究センター東病院の先進医療協力医療機関として申請承認を受けたものである。)

【費 用】 入院1回につき 8,319円  外来1回につき 1,336円

先進医療B 【6】S-1内服投与、オキサリプラチン静脈内投与及びパクリタキセル腹腔内投与の併用療法 腹膜播種を伴う初発の胃がん

【診療科】消化器外科二 

【目 的】 腹膜播種は胃癌患者の予後を規定する最も重大な因子であるが、腹膜播種症例を対象とした化学療法の臨床試験は少なく、十分なエビデンスが得られていないのが現状である。S-1+パクリタキセル経静脈・腹腔内併用療法は、第Ⅰ相試験、第Ⅱ相試験および高度医療評価制度下第Ⅱ相試験において、安全性と有効性が確認された治療法であり、現在、先進医療として本療法とS-1+CDDP併用療法と比較する第Ⅲ相試験が実施されている。腹腔内投与併用化学療法により腹膜播種が制御される一方で原発巣や他臓器転移が進行することがあるため、更なる生存期間延長のためには、より強力な全身化学療法を腹腔内投与と併用したレジメンが必要である。その候補として、S-1/オキサリプラチン+パクリタキセル腹腔内投与併用療法が考案され、第Ⅰ相試験により安全性を確認するとともに、パクリタキセル腹腔内投与の推奨投与量が決定された。本併用化学療法は、腹膜播種陽性胃癌に対する一次治療および二次治療として有効性が期待される新規治療法である。(本技術は東京大学医学部附属病院の先進医療協力医療機関として申請承認を受けたものである。)

【費 用】 1回につき 16,300円

先進医療B 【7】カペシタビン内服投与,シスプラチン静脈内投与及びドセタキセル腹腔内投与の併用療法 腹膜播種を伴う初発の胃がん

【診療科】消化器外科二

【目 的】本試験は、腹膜播種陽性の初発胃癌症例を対象として、カペシタビン/シスプラチン+ドセタキセル腹腔内投与併用療法の有効性と安全性を評価することを目的とする。21日を1コースとして、カペシタビン2,000mg/m2を14日間内服、7日間休薬し、シスプラチン80mg/m2を第1日目に点滴静注、ドセタキセル10mg/m2を第1,8日目に腹腔内投与する。
本療法は腫瘍進行が確認されるか、有害事象により継続困難となるか、奏効が確認され手術を決定するまで反復する。主要評価項目は1年全生存割合、副次的評価項目は奏効率、腹腔洗浄細胞診陰性化率および安全性とする。本試験には、先進医療制度下に腹腔内化学療法の臨床試験を実施中の腹腔内化学療法研究会の 34施設が参加し、登録症例数は50例を予定する。(本技術は東京大学医学部附属病院の先進医療協力医療機関として申請承認を受けたものである。)

【費 用】 1回につき20,800円

先進医療B 【8】上肢カッティングガイド及び上肢カスタムメイドプレートを用いた上肢骨変形矯正術 骨端線障害若しくは先天奇形に起因する上肢骨(長管骨に限る。以下この号において同じ。)の変形又は上肢骨の変形治癒骨折(一上肢に二以上の骨変形を有する者に係るものを除く。)

【診療科】手の外科

【目 的】外傷による骨折変形癒合や骨端線障害、先天奇形などにより上肢骨が変形すると機能障害(関節可動域障害、不安定性、疼痛など)を生じ、日常生活動作が障害される。機能再建には、解剖学的に正確な矯正が必須であるが、従来の矯正骨切術では矯正が不完全で機能障害が遺残することが高頻度に起こる。これに対して我々は、CTデータを用いて矯正手術をシミュレーションする方法と、シミュレーションを実際の手術で正確に実施するためのカスタムメイド手術ガイドとカスタムメイド骨接合プレートを開発した。カスタムメイド手術ガイドを骨の該当部分に設置してスリットやドリル孔どおりに骨切・ドリリングを行い、カスタムメイド骨接合プレートとネジで骨を固定するだけで、極めて正確な三次元的矯正が可能となる。そこで、上肢骨の変形を有する患者16名を対象に、術後52週における単純X線画像計測値から計算される術後遺残する最大変形角を主要評価項目とする臨床研究を計画した。(本技術は大阪大学医学部附属病院の先進医療協力医療機関として申請承認を受けたものである。)

【費 用】 1回につき586,000円

先進医療B 【9】骨髄由来間葉系細胞による顎骨再生療法 腫瘍,顎骨骨髄炎,外傷等の疾患による広範囲の顎骨又は歯槽骨欠損(上顎にあっては連続した三分の一顎程度以上の顎骨欠損又は上顎洞若しくは鼻腔への交通が認められる顎骨欠損に限り,下顎にあっては連続した三分の一顎程度以上の歯槽骨欠損又は下顎区域切除以上の顎骨欠損に限り,歯槽骨欠損にあっては歯周疾患及び加齢による骨吸収を除く。)

【診療科】歯科口腔外科

【目 的】顎顔面外傷、顎骨腫瘍摘出術、嚢胞摘出術等による顎骨欠損を有する患者を対象とし、MSCsを培養・分化誘導した骨髄由来間葉系細胞による骨造成を行い、その有効性及び安全性を検討する。以下の手順で臨床試験を実施する。 1. 骨髄由来間葉系細胞の調製(間葉系細胞群のみ) 2. 多血小板血漿(PRP)の調製 3. 試験製剤(対照群:PRP+ヒトトロンビン+塩化カルシウム+β-TCP、間葉系細胞群:骨髄由来間葉系細胞+PRP+ヒトトロンビン+塩化カルシウム+β-TCP)の作製 4. 試験製剤を骨欠損又は骨移植部位に移植 5. 移植後以下の評価項目を評価する。 1)主要評価項目:十分な骨再生が得られた部位の割合 2)副次評価項目: [1] パノラマX線画像及びCT画像による再生骨の高さ [2] パノラマX線画像及びCT画像による再生骨量率 [3] CT画像によるCT値の評価 [4] インプラントが埋入出来た割合 [5] 移植からインプラントの埋入が実施されるまでの期間 [6] インプラント生存率及び生存期間 [7] 動揺度 [8] 咬合力 [9] 組織学的評価 3)安全性評価項目 [1] 有害事象 [2] 口腔内感染 [3] 臨床検査値 [4] パノラマX線画像及びCT画像による評価(骨形成の異常(腫瘍化等))

【費 用】血清調製費(自己血採血) 1回につき  36,800円

血清調製費(FBS) 1回につき  66,960円

骨髄液採取費 1回につき  19,150円

骨髄由来間葉系細胞の培養費 1回につき  838,005円

PRP調製費 1回につき  10,900円

骨移植(二分の一顎まで) 1回につき  134,706円

2016年04月25日現在