診療科

乳腺・内分泌外科

医学部研究科講座へはこちら 「移植・内分泌外科学」


先進的医療と標準治療の融和

乳癌、甲状腺・副腎・副甲状腺などの腫瘍性疾患に対する外科治療のエキスパート集団

診療科概要

乳癌など乳腺の病気や、甲状腺、副甲状腺(上皮小体)、副腎、膵臓など内分泌腺と呼ばれる臓器の腫瘍性病変に対する外科的治療を主に行っている科です。以前はこれらの疾患は一般外科の中で扱われることが多かったのですが、専門性が重視されるなかで独立した診療科となりました。世界的に標準とされる治療法を基本として大学病院ならではの最先端の技術を織り交ぜて最善の治療を提供できるよう努力しております。またクリニカルパス(標準的治療計画)を積極的に取り入れて治療の効率化、均一化を図っています。


治療対象としている疾患

  • 乳癌
  • 外科的甲状腺疾患(甲状腺癌、結節性甲状腺腫、バセドウ病
  • 外科的副腎疾患(クッシング症候群、原発性アルドステロン症、褐色細胞種、副腎癌、副腎腫瘍)
  • 外科的副甲状腺(上皮小体)疾患(原発性および続発性副甲状腺機能亢進症)
  • 膵内分泌腫瘍(インスリノーマ、ガストリノーマ、グルカゴノーマ、膵島腫瘍)
  • 多発性内分泌腺腫瘍症

特記すべき治療技術


乳癌については,乳房温存手術後の分割放射線照射(通常、25回程度の外来通院が必要)に代わる照射方法として術中乳房照射の臨床試験を実施しています。この術中照射は1度で分割照射と同様の効果が期待でき、患者さんの金銭的、時間的負担を軽減できることが期待されています。マンモトーム生検や放射線科と協力してRVSなどの最先端の画像診断技術を駆使して正確な術前診断、切除範囲の決定を可能としています。乳房温存手術が乳癌症例の半数を占めていますが、術前画像診断を正確に行うことは、無理な乳房温存手術を実施して再発をきたす危険を回避できることにつながります。乳房温存を希望されても温存手術ができない患者さんには乳房切除術と同時に乳房再建手術(形成外科に依頼)を受けられることをおすすめしています。ラジオアイソトープを用いたセンチネルリンパ節生検も以前より先進医療として実施していましたが、2010年に保険適応となり、一般診療として実施しています。術後補助療法および再発乳癌においては化学療法部と合同カンファレンスを開催して最適な治療法を検討しています。

外科的副腎疾患は、原因により治療法がまったく異なりますが、昭和30年代からの蓄積された豊富な臨床実績をもとに、患者さんの病態に適した治療法を選択しております。最近は90%の手術が腹腔鏡により可能となっています。

外科的甲状腺、副甲状腺疾患は、癌であっても多くが緩徐な経過をたどるため、手術後のQOLが悪くならないすなわち手術による後遺症が残らない、かつできるだけ根治的な結果が得られる治療法を開発しております。
すべての疾患でクリニカルパスを導入し、標準化された治療が実施できるような体制を整えています。

入院までの流れ


当科では外来で手術などの治療が必要と判断された場合、その場で入院になることは稀です。いったん入院待ちの状態になります。通常、手術予定日から2-3週間前ぐらいにご本人に当科担当医もしくは秘書から入院日、手術日を連絡させていただきます。また、手術予定日から2週間前ぐらいに術前検査(心電図、肺活量、胸部レントゲン、採血、採尿など)を受けに病院に来ていただきます。この時に担当医から手術の説明と看護師から入院に当たっての具体的な説明を受けていただくこともあります。この日程も担当医もしくは秘書から連絡させていただきます。入院日には病院の入院窓口で手続きを済ませて病棟に入ってください。病状などにより入院までの過程が変わることもあります。入院まで不明な点がありましたら外科外来までご連絡ください。

当科の目標


・チーム医療を行うこと
・最新の治療法を提供できること
・臨床試験、探索的治療の提供など、大学病院としての使命を果たすこと

さらに詳しくはこちらをどうぞ