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カリキュラム

医学科:カリキュラム

名古屋大学医学部医学科では、基礎的・一般的教養の修得と、専門科目の学習とが合理的かつ効果的に行われるよう、他学部との連携の下、六年一貫の教育体制がとられています。

カリキュラム詳細

全学教育科目

一年生から二年生にかけては、大学本部のある東山キャンパスにおいて『全学教育科目』を履修します。総合大学としての本学の特長を生かし、全学の協力により、幅広い知識を修得し、豊かな教養と人間性を培うための最良の場と機会とを提供することを究極の目標としています。

 「理系基礎科目」では、数学、物理学、化学、生物学を、それぞれ高等学校での学習内容を発展させた形で系統的に学習します。医学部を含め理系学部の教員が協力して行う講義・実習(または演習)を通して、引き続く専門科目を学習するために必要不可欠な、広い視野に立った自然科学的なものの考え方を学びます。

 「基礎セミナー」は、設定された特定のテーマについて、文献や資料の検討、あるいはフィールドワークなどを行い、その結果をまとめて発表するという密度の濃い少人数授業です。

 「文系教養科目、理系教養科目」では、現代社会が直面する基本的な諸現象を学際的、総合的に分析し、すべての学部の教員が協力して各現象に則した内容の講義・実習を行います。

 「言語文化科目」では、外国語の能力を高め、異文化理解を深めて、国際社会に相応しい教養を身につけます。このほか、学生の自主的で多様な学習意欲に応えるために、各学部が開講する専門系授業科目のうち他学部の学生の受講が可能であり、かつ有意義であると認めたものを「開放科目」として指定し、受講を奨励しています。

医学入門

病棟での「看護実習」

一年生の水曜日の午後には、東山キャンパスでの全学教育科目と並行して、主に鶴舞キャンパスにおいて、『医学入門』があります。これは、医学への動機づけ、医師としての将来を考える機会を与えることを目的とするもので、入学直後の4月から始まります。

『医学入門』は、次の三つの柱から構成されます。

  1. 医学と医療について、医師になるための心構え、医の倫理についての講義

  2. 医学生としての自覚を深めるために早期体験実習として、愛知県内障害者(児)施設及び老人介護施設での介護実習と、名古屋大学医学部附属病院での看護実習

  3. 分子生物学の基礎

基礎医学

二年生になると、全学教育科目と並行して、鶴舞キャンパスにおいて医学専門科目が本格的に始まります。医学科の専門科目は、『基礎医学』、『社会医学』、『臨床医学』の三つに大別できます。このうち、第三学年の前期まで続く『基礎医学』では、人体器官の構造、生態の機能、生体と薬物、病因と病態、生体と微生物、免疫と生体防御などの科目があります。これらは従来の解剖学、生理学、生化学、薬理学、病理学、微生物学、免疫学に相当しますが、カリキュラム改革に伴い、統合的な科目として再編されたものです。講義と実習を通して、人体の構造と機能の正常と異常について学びます。病理学実習のうち、亡くなった患者さんの病理解剖の結果に基づき、診断・治療の過程において問題になった点を議論し、病気への理解を含める臨床病理学実習は、臨床医学の素養を必要とするため 5年生になってから行われます。

「病因と病態」実習

「生物の化学」実習

基礎医学セミナー

基礎医学セミナー

基礎医学の講義・実習が一通り終わった三年生後期の半年間は、講義室を完全に離れ、最前線の研究を進めている基礎講座(社会医学系講座・環境医学研究科各部門・総合保健体育科学センターを含む)に身を置いて、生の研究生活を体験します。各研究室に 2-4 名ずつが配属され、指導教員の直接指導の下で実験・研究を実践しながら、科学的思考法を体得します。セミナー終了後、口頭またはポスター形式による成果の発表が義務付けられています。

社会医学

社会医学系(環境労働衛生学、公衆衛生学、予防医学、法医・生命倫理学、国際保健医療学、YLP(医療行政学))講義・実習では、人々の健康が、社会変化やさまざまな社会的活動と密接な関連をもっていることを学び、自ら考え行動する力を伸ばします。特に実習では少人数教育を積極的に取り入れ、地域、職域、国際社会における個人及び集団の健康、生活、生命倫理や医療行政に深く切り込んだテーマを設定し、社会との関わりの中で医師として果たす役割を追求しています。

臨床医学

四年生のカリキュラムの中心は、臨床系科目(内科・外科・小児科など)のチュートリアルと講義です。チュートリアルは、少人数のグループで討論しながら臨床症例を多角的に考え自ら問題を発見する学習法です。各科目の内容の概略については、科目紹介(臨床医学系)を参照してください。

チュートリアル授業

外傷での一次救命措置練習

外傷での胸部XP読影練習

外傷での緊急超音波検査練習

臨床病理学実習

病理学実習のうち、亡くなった患者さんの病理解剖の結果に基づき、診断・治療の過程において問題になった点を議論し、病気への理解を深める臨床病理実習は、臨床医学の素養を必要とするため、五年生になってから行われます。

臨床実習

五年生になると、いよいよベッドサイドにおいて実際に患者さんに接して臨床医学を学ぶ臨床実習が始まります。この学年で行う臨床実習 では、5-6 名の小グループに分かれ、名大附属病院の全科をそれぞれ 1-2 週ずつ回ります。その他、約4週間の学外関連病院での臨床実習も体験します。

病棟での臨床実習

診療シミュレーション室での医療面接練習

選択実習

六年生になると、医学科における最後の仕上げとも言うべき選択実習が始まります。選択実習では、臨床講座に 2-6 名ずつの学生が配置され、各学生は一学期のうちに7週間ずつ2つの科を体験することになります。選択実習の主な目的は、指導医の下に個人で患者を受け持ち、責任をもって医療の実際を主体的に体験することにあります。