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学友会時報

時報部長挨拶

時報部長挨拶

時報部長 吉川 史隆 (産婦人科学 教授)

平成254月より学友会時報部長を拝命いたしました昭和56年卒の吉川史隆(きっかわふみたか)と申します。時報部では名古屋大学医学部の出来事や楽しいエッセイを毎月、「名大醫學部學友時報」として出版し、学友会の皆様への情報誌として名称には変遷があるものの明治33年より欠かすことなく継続しております。これもひとえに学友会の皆様のご支援の賜物と感謝申し上げます。

医療を取り巻く環境は厳しさを増す一方です。医療裁判では医師に対して過剰な責任を負わせ不可解な判決も数多くだされました。さらに平成16年に始まった新医師臨床研修制度の弊害により医療崩壊が進みました。これらの社会情勢を斟酌してかどうかはわかりませんが、裁判での不当な判決は減ってきています。また、医療崩壊も一段落し落ち着きを取り戻しつつありますが、まだまだ予断を許しません。本年度中には専門医制度を認定する第三者機関が設立されますが、全額厚労省が出資しますので国の機関と言っても過言ではありません。即ち我々医師は医師免許だけでなく専門医の認定も国の支配下に置かれるわけです。厚労省は専門医制度を上手く運用して医師の偏在解消を目論んでいます。 また、TPP加盟により医療界も再編成が余儀無くされそうです。混合診療も認められる可能性があります。

我が国では一貫して医師数を増やしてまいりましたが複雑化、細分化、高度化する医療に追いつくことができず医師不足を招いてしまいました。しかしながら厚労省の試算では2025年に日本の医師は飽和するそうです。その時に我々医師の本当の試練がやってきます。人間社会は人と人の繋がりなくしては成り立ちません。学友会は来たるべき試練に立ち向かえる、人の和を大事にした組織です。時報部といたしましては学友会の皆様のご要望に答えるべく内容を充実させていきます。本誌面を通して学友会の輪が広がりより強固なものになることを願ってやみません。