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病態外科学

血管外科学(外科学第一)

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研究室概要

 大学病院の使命は臨床、教育、研究が三本柱である事はいうまでもありません。特定機能病院として十分機能すべく、名古屋大学血管外科でしか行えない、独自の高度先端医療を開発、展開していきたいと考えています。
 近年、高齢化ならびに糖尿病の増加などにより、我々血管外科医が取り扱う動脈硬化性疾患、"閉塞性動脈硬化症(PAD)"や"動脈瘤"が増加してきています。
 PADに対する治療戦略は血管内治療の適応拡大で変化が見られ、患者様の病態にあった治療法を施行しています。また基礎実験に基づきPTAやステント後の再狭窄の原因である血管内膜肥厚や血行再建術後のグラフト内膜肥厚に対する遺伝子治療の臨床応用など、トランスレーショナルリサーチを推進しています。
 重症虚血肢症例に対する治療としては自家静脈を用いた足関節レベルまでの血行再建術を積極的に行っています。一方で外科的治療が困難な重症虚血肢症例に対する新しい治療として、治療的血管新生療法のひとつである細胞移植療法を、これまで11例に行っています。今後、細胞移植療法の確立、また遺伝子治療の臨床応用を試みたいと考えています。
 また、薬物療法に関して質の高いRCTを実施し、世界に発信できる新たなevidenceを創出し、evidenceに基づいた治療法の確立に取り組みたいと考えています。
 動脈瘤症例も非常に増加しており、腹部大動脈瘤、胸部大動脈瘤あわせて、年間約150例の治療を行っています。近年、動脈瘤に対する新しい治療戦略として、ステントグラフト内挿術が導入され、適応が拡大されています。腹部大動脈瘤に対する、血管内治療および低侵襲手術の確立をめざしています。
 現代の医学教育に必要なものは、医学知識の教育は言うまでもありませんが、それ以上に大事なものは人間性、協調性であると考えます。今後の二十一世紀を担う医師として「人の心」を理解できる「人間味あふれる医師」の育成に取り組みたいと考えています。二十一世紀の我が国の医学は、高齢化社会の進展などの社会的環境や科学技術の発展に伴い、今後益々先端的な医学、医療の推進が必要であると思われます。このような事を踏まえて今後、教室一丸となって名古屋大学医学部並びに血管外科学教室の発展のために取り組んでいきたいと考えています。

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教員

構成員名/英名表記 役職 所属
古森 公浩/KOMORI Kimihiro
教授血管外科学
成田 裕司/Narita Hiroshi
講師血管外科学
坂野 比呂志/Banno Hiroshi
講師血管外科学
児玉 章朗/Kodama Akio
講師血管外科学
前川 卓史/Maekawa Takashi
助教血管外科学

研究分野紹介

専攻 機能構築医学専攻
大講座 病態外科学
分野 血管外科学
ユニット名 外科学第一

研究キーワード

血管内膜肥厚、大動脈瘤、ステントグラフト、閉塞性動脈硬化症、末梢動脈疾患、自家静脈グラフト、遺伝子治療、血管新生療法

研究課題

基礎的研究

1.血管内膜肥厚の成因解明とその制御(静脈グラフト内膜肥厚、ステント再狭窄)
  分子生物学的アプローチ、薬物や遺伝子治療による制御
2.虚血モデルに対する血管新生療法  薬物療法、遺伝子治療、細胞移植療法
3.大動脈瘤の成因とその予防  分子生物学的アプローチによる成因の解明、薬物療法
4.ロボット支援血管内治療システムの開発

臨床的研究

1.ステント再狭窄に対する薬物による前向き試験
2.重症虚血肢に対する集学的治療
  細胞移植療法、VAC療法、遺伝子治療
3.大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術
  テラリコンを用いた経時的な形態変化の解析
  エンドリークの診断
4.ロボット支援血管内治療システムの開発
5.バージャー病の成因に対する分子生物学的アプローチ
6.炎症性大動脈瘤の成因に対する分子生物学的アプローチ

大学院生、入局者募集

大学病院の使命は臨床、教育、研究が三本柱である事はいうまでもありません。独立行政法人化後、特定機能病院として十分機能すべく、名古屋大学血管外科でしか行えない、独自の高度先端医療を開発、展開していきたいと考えています。
 現在大学院生が3人います。
 PTAやステント後の再狭窄の原因である血管内膜肥厚や血行再建術後の自家静脈グラフト内膜肥厚に対する遺伝子治療など基礎的、臨床的研究をおこなっています。また、治療的血管新生療法として細胞移植療法の臨床実践、また遺伝子治療の臨床応用のための基礎的研究を推進しています。すでに細胞移植療法の臨床は開始しています。また、九州大学との共同で遺伝子治療の臨床応用も開始する予定です。
 当教室は日本で有数のバージャー病患者を有しており、その成因についての病理学的、分子生物学的検討も行っています。
 また低侵襲手術の確立や、薬物療法に関して質の高いRCTを実施し、世界に発信できる新たなevidenceを創出し、evidenceに基づいた治療法の確立をめざしています。
 以上のごとく、基礎的、臨床的研究を行っています。是非、スーパーローテートが終わり次第、血管外科に入局して欲しいと思います。希望者は下記へいつでも御連絡下さい。

医局 :052-744-2224(坂野 比呂志 宛)
    あるいは
    052-744-2215(古森 公浩 宛)
E-mail :komori@med.nagoya-u.ac.jp
      hbanno@med.nagoya-u.ac.jp