トップページ研究室紹介(附属神経疾患・腫瘍分子医学研究センター)先端応用医学部門 分子病理学(病理学第二)

先端応用医学部門

分子病理学(病理学第二)

分子病理学分野では神経栄養因子GDNFとそのレセプターであるRETチロシンキナーゼを介した神経細胞の生存・分化機構、腎臓の発生に関する研究及び神経変性疾患の治療法の開発研究を行う。
 ノックアウトマウスを用いた研究によりGDNF/RET系のシグナル伝達は腎臓の発生、腸管神経の形成に必須であり、そのほか一部の中枢及び末梢の神経細胞の分化にも関与していることが明らかになっている。
 またRETは、甲状腺髄様癌などを発症する多発性内分泌腫瘍症2型と腸管神経細胞の分化異常を引き起こすヒルシュスプルング病の病因遺伝子で、その変異によりその多様なメカニズムでシグナル伝達異常を引き起こし、疾患発症につながる。
 しかしながら、GDNF/RET系の活性化に伴って発現誘導される遺伝子群がこれらの器官形成や疾患の発症にどのように関わっているかについてはほとんど解析が進んでいない。
 われわれの研究グループは平成14年度まで推進してきたCOEプログラムにおいて、GDNFによって発現誘導される遺伝子をDifferential Display法にて多数クローニングしてきた。この中には既知の遺伝子のみでなく、未報告の遺伝子も複数存在した。
 本分野ではGDNF発現誘導遺伝子の生理機能と病態形成における役割について分子生物学的、細胞生物学的な解析を行う。
 さらに器官形成に重要な役割を果たす遺伝子を胎生期における発現様式より絞り込み、ノックアウトマウスなど組み換え動物を用いた固体レベルの解析を推進し、GDNF誘導遺伝子群の器官形成における役割とその分子機序の解析をめざす。

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