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研究室紹介(寄附講座)

障害児(者)医療学

    愛知県寄附による本講座は、不足している障害児(者)医療に従事する医師養成が目的です。スタッフは障害児(者)医療に関係する3科の医師、小児科小児神経グループの三浦清邦、整形外科小児グループ三島健一、精神科 置村杏奈 の3人です。

  障害児医療対策は、2010年度に策定された「愛知県地域医療再生計画」の重要な施策のひとつで、障害児(者)医療学寄附講座設置と障害児(者)医療の拠点施設である愛知県心身障害者コロニーの整備が盛り込まれています。

 本講座の対象は、主に小児期発症の障害児とその成人年齢に達した障害者です。具体的には、脳性麻痺・筋ジストロフィー・骨系統疾患を中心とした肢体不自由児(者)や重症心身障害児(者)、知的障害児(者)、自閉症を中心とした発達障害児(者)が対象です。

  医療の進歩により、多くの方が救命・治療され通常の生活にもどれますが、そのかげには、重症心身障害児(者)をはじめ、多くの方々が重い障害をもって生きています。それを支えていくことも医療の大きな使命であり、同時にやりがいのある医学分野であることを、学生を始め若い医師にお伝えできればと考えております。

  具体的には、4年学生の小児科講義「障害児(者)医療学」では、医療的ケアの必要な重症心身障害児のご家族にも参加していただいています(写真:参加ご家族と学生、ご家族と学生の了解を得て掲載しています)。また、5年学生のポリクリを愛知県心身障害者コロニー中央病院と重症心身障害児施設「こばと学園」で1日行い、整形外科外来や小児神経科病棟・児童精神科病棟で、障害児者医療の現場に触れてもらっています。また、コロニーでも重い障害のある家族との面談を1時間程度行っています。重い障害があっても元気に生きている子どもたちに直接会い、母親や父親の気持ちを直接聞くことは若い学生にとって大変貴重な体験になっています。

  障害者基本法が改正されるなど、国が障害者問題の議論を開始している中で、名古屋大学に障害児(者)医療学寄附講座ができることは画期的なことであり、これを実現して下さった、小島教授をはじめ名古屋大学医学部の諸先生方に感謝致します。

  すべての医者が障害児(者)医療を理解し、受けられる医療が障害があることにより差別されないような医療環境を実現するために、若手医師への教育、社会への啓発活動を続けていきたいと思います。

教員

構成員名/英名表記 役職 所属
三浦清邦 / KIYOKUNI MIURA
教授小児科 小児神経グループ
三島健一 / KENNICHI MISHIMA
助教整形外科 小児グループ
置村杏奈 / ANNNA OKIMURA
助教精神科

研究分野紹介
  障害児(者)医療教育、地域における重症心身障害児(者)医療ネットワークの構築、先天的整形外科疾患(骨系統疾患を含む)の遺伝学的研究

研究キーワード
   重症心身障害児(者)、脳性麻痺、筋ジストロフィー、骨系統疾患、発達障害、自閉症、知的障害